2012年5月 NOWHERE2012(山梨県立美術館 県民ギャラリー/甲府)
素材:ブラウン管TV、プロジェクター、DVDプレイヤー、スピーカー、木材、プラダン、フェイクファー敷物、農業用資材
当時、「黒の陰謀/白の隠蔽」という副題をつけてシンボル化させた黒のボックスと白のボックス。
黒のボックスには、農業用資材を使用したオブジェの上にブラウン管TVが置かれ、フォーカスのぼけた火の映像や風にたなびくのれんなどの映像が投影されている。
白のボックスには、作者が即興でギターを弾くパフォーマンスを撮影した様子をプロジェクターで投影。鑑賞者は中に隠って鑑賞ができるようになっている。
まったく意味をもたない両ボックスの内容にあたかも意味をもっているように感じたり、意味をひねり出してしまう。
実生活や表現において、不確実なものを真実としてしまう事の危うさを考えてみた。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」をコンセプトにした作品。
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