2014年03月18日

キュレーターズ・アイ 羽田鹿展「成功。動く」

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期間/2014年4月22日(火)〜6月22日(日)
主催/山梨県立美術館
会場/ギャラリー・エコー(山梨県立美術館エントランス) 観覧無料
時間/9:00〜17:00
休館/5月7、12、19、26、6月2、9、16日

同時開催「動く!光る?魔法の芸術 キネティック・アート」展

2014年4月26日[土]~6月15日[日]
web http://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/exhibition/specialexhibit_201404.html
1960年代、ヨーロッパを中心に当時の先端的なテクノロジーを用いた芸術分野 が展開しました。現代のメディアアートの先駆けとも言えるキネティック・アートをご紹介する展覧会です。

2014年03月18日

ウェブサイト新装いたしました。

過去発表作品を網羅と情報発信の為、ウェブサイトデザインを新装致しました。ご高覧頂けましたら幸いです。

2014年03月07日

火のないところに煙をたててみた



2013年5月 NOWHERE2013(山梨県立美術館 県民ギャラリー/甲府)
素材:プロジェクター、パソコン、スピーカー、マイク

自作のループミュージックを流しながら、自分の住む生活空間の映像をプロジェクターで投影。手を叩いたり、大きな音をたてると、映像中央部に「煙」が浮かび上がる。また、「鳴き竜」のように、拍手音がエコーのような音加工を経て、スピーカーから出力される。
一見なんでもない風景に煙をたてる事により、火事が捏造される。
2012年より続く「幽霊の正体見たり枯れ尾花」をコンセプトにした作品。

2014年03月07日

昨日の花は今日の夢



2013年4月 華楽花展4(富雪ギャラリー/甲府)
素材:ワイヤー、和紙、電球

富雪ギャラリー(現cafe & gallery 富雪)3周年記念展。
ギャラリー1Fの裸電球が下がっている箇所に、ワイヤーと和紙で作成した「花」をイメージした造形物を、ランプシェードのように設置。ワイヤーを使用することにより、自重で段々しぼんでゆく。(とはいえ、あまりしぼまなかった)
「世の中は常に変化していく」という意味のことわざ、「昨日の花は今日の夢」をタイトルとして引用した。

2014年03月07日

I’m in the Mood for Dancing



2013年4月 華楽花展4(富雪ギャラリー/甲府)
素材:エフェクター、マイク、ミキサー、パソコン、ブラウン管TV

富雪ギャラリー(現cafe & gallery 富雪)3周年記念展。例年と同じく、花をイメージした作品。
ブラウン管TVやエフェクターなどを古い家財道具やワイン箱に配置し、和室の押し入れの中に設置。ブラウン管TVには、ワイヤーフレームで形作られた花びらが、ノートパソコンのディスプレイには、光をイメージしたCGが映し出されている。どちらも、マイクで拾った環境音に反応し、回転、拡大縮小など、形がめまぐるしく変化する。また、リアルタイムに環境音をエフェクターでノイズ音に変換し、不穏な音を奏でる。

2014年03月07日

弱者の代弁者の世界 – Prot/Obscure –




2012年5月 NOWHERE2012(山梨県立美術館 県民ギャラリー/甲府)
素材:ブラウン管TV、プロジェクター、DVDプレイヤー、スピーカー、木材、プラダン、フェイクファー敷物、農業用資材

当時、「黒の陰謀/白の隠蔽」という副題をつけてシンボル化させた黒のボックスと白のボックス。
黒のボックスには、農業用資材を使用したオブジェの上にブラウン管TVが置かれ、フォーカスのぼけた火の映像や風にたなびくのれんなどの映像が投影されている。
白のボックスには、作者が即興でギターを弾くパフォーマンスを撮影した様子をプロジェクターで投影。鑑賞者は中に隠って鑑賞ができるようになっている。
まったく意味をもたない両ボックスの内容にあたかも意味をもっているように感じたり、意味をひねり出してしまう。
実生活や表現において、不確実なものを真実としてしまう事の危うさを考えてみた。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」をコンセプトにした作品。

2014年03月07日

-ki-midori-



2012年3月 華楽花展3(富雪ギャラリー/甲府)
素材:iPhone、ビニール、たこ糸、クリップ

富雪ギャラリー(現cafe & gallery 富雪)2周年記念展に際し、花をイメージした作品にしてみた。
iPhone2台を使用。上段画面には、黄色い映像を、下段画面には、緑色の映像をそれぞれループで再生。黄色い花を色のみの構成で抽象的に表現してみた。

2014年03月07日

PAST FUTURE DISTANCE



2012年2月 visible horizon / 超地平 メルボルン・オーストラリア−山梨・日本の交流展
(studios gallery/オーストラリア・メルボルン)、(富雪ギャラリー/甲府)
素材:プロジェクター(帰国展はブラウン管TV)、DVDプレイヤー

アーティストインレジデンス山梨(AIRY)のレジデンスアーティスト、kate Hill氏の企画展に出品。オーストラリア・メルボルンのギャラリーで山梨を含む日本の作家数人が展示。その後、AIRYや富雪ギャラリーなど数カ所で帰国展が行われた。
「超地平」という展覧会タイトルにあわせ、甲府の自分が生活する周辺の地平を少し変わった目線で観ようと考え、iPhone2台を前後カメラとし撮影機材を自作。前に歩く風景と、後ろへ流れていく風景を撮影した。
前の地平はこれから現れる未来の風景。後ろの地平は通り過ぎた過去の風景。それは連続した時間の地平。それぞれは寸断されることなく前後で繋がっている。

2014年03月07日

契り chigiri(中楯純+羽田鹿 共作)




2011年9月 こうふのまちの芸術祭2011(富雪ギャラリー茶室「富雪庵」/甲府)
(photo. Masaqui Yoda)
素材:原稿用紙、和紙、茶葉、茶器、LEDライト、DVDプレイヤー、プロジェクター

音楽家の中楯純氏との共作。
富雪ギャラリー茶室「富雪庵」において、展示前に中楯純「契り」パフォーマンスを開催した。原稿用紙に「〜と契る」と書留めては、それを千切りながら、ギターによる即興演奏を行った様子を2台のカメラで撮影。その際使用された原稿用紙に、その映像を投影。「ちぎり」をコンセプトにインスタレーションを行った。(会期中、ダンサーのKAORI氏、中楯氏のパフォーマンスを展示内でも行った)
「ちぎり、契り、chigiri」など朱墨で綴った和紙に茶葉をくるみ、パフォーマンスに対するおひねりとして、ちぎり型(2枚の木材を繋ぐ加工法で使う蝶型の木片)に配置した。
繋がれる「契り」と離される「千切り」の同音異義語の面白さは、日常においての人の行動にも共通する。

2014年03月07日

△○




2011年5月 NOWHERE2011(山梨県立美術館 県民ギャラリー/甲府)
素材:カラーコーン、LED、エレキギター、ブラウン管TV、DVDプレイヤー、時計、木材

△、○という形をベースに造形物を配置。「瞬(またたき)」をテーマに、インスタレーションをした。
エレキギターの造形は、時計の秒針に糸とクリップを付け、1分毎にギターの弦にクリップが触る事で、かすかな音が鳴る仕組みになっている。TVの映像は、看板に写る風に羽ばたく旗、風で揺れる木漏れ日が写る地面、信号の点滅、バイクのウィンカー等。街中の風景にある「またたき・点灯」を感じる風景を投影。
三角の木材で立てられた3つの時計はそれぞれ、秒針、短針、長針のみが残された状態。取り外した他の針のどれかを糸で吊し、地面すれすれで円を描く。

2014年03月07日

無題(複数作品)




2011年3月 華楽花展2(富雪ギャラリー/甲府)
素材:カラーコーン、茶器、プラダン、LEDライト、ギター、プリンタ廃材

富雪ギャラリー(現cafe & gallery 富雪)の1周年記念展覧会。別室にて。無題の小品数点。
カラーコーンの作品は、前述の「生えて居るのである」の派生作品。地震が起きると揺れる。
茶器の作品は、初年度の派生作品。茶器を使用し、この場所の由来を紹介。
ギターの作品は、プリンターのオレンジ色のインク廃材を貼り付け、活け花のような集合的な造形を模してみた。インク廃材は、笑った顔のような形をしている。これだけは、「Peace」という題名を付けた。

2014年03月07日

生えて居るのである


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2011年3月 華楽花展2(富雪ギャラリー/甲府)
素材:木材、猫の草、ロープ、LEDライト

東日本大震災が起きた2011年3月。富雪ギャラリー(現cafe & gallery 富雪)の1周年記念展覧会開催直前であった。当初予定していた案から離れ、自分が感じた事を素直に表現してみようと試みた。洋室の一室四方と、廊下の四方からロープを張り、そこに木箱を設置。木箱の下には猫の草を種から育て生やした。
当時余震も多く、建物が揺れる度に、下の草の生えた箱は、建物の揺れと同期しながら揺れる。上部の箱は、建物の揺れとは少し遅れた周期でがゆらゆらゆれる。
先行きが不安な世の中でありながらも、つましく植物は生え、生き物は生きている。

2014年03月03日

無題

無題
無題2無題3無題4無題5
2010年3月 華楽花展(富雪ギャラリー/甲府)
素材:花器、茶器、書籍、生活小物、スピーカー、プロジェクター

甲府市にある富雪ギャラリー(現cafe & gallery 富雪)のオープン記念展に参加。富雪ギャラリーはオーナー安達家の華道・茶道を教える場であった。
先代から現在までの安達家の歴史を調査。実際に使われていた花器や茶器、初代家元(故人)の遺品・写真などを拝借し、ギャラリー2階の洋室にこの建物・人々の歴史をイメージしながら花器・茶器や関連書籍を円形に配置し、写真や図版をプロジェクターでスライド投影した。